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何故「歌い手」は嫌われるのか

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どうも、Cubase Pro10を手に入れて無敵の人になったkayolabo801です。

VOCALOID文化が花開いてから12年が経とうとしていますが、VOCALOID文化と切っても切り離せないのが「歌い手」の文化です。

しかし、VOCALOIDファンの中には歌い手や歌い手文化を毛嫌いする層が居ます。私もかつては何も考えず歌い手文化を否定してきました。「歌い手はボカロPの作品を食い物にして人気を稼いでいる」と。

ところが、VTuberの歌い手化が進んだり、某歌い手の技術サポートをしているうちに、どうもそういう単純な話ではないのだなと理解し、私の「歌い手文化」に対する考え方が変わってきました。

というわけで以下、自分の考えの整理として歌い手というものに対する考えを書き連ねようと思います。

私の考える「歌い手」の役割

歌い手は端的に言うと「ボカロPが制作したVOCALOID曲に自分の歌声を乗せて発信する人」です。

では歌い手はVOCALOID文化の中でどのような役割を担っているのでしょうか。

私は「邦楽を聴く層にVOCALOID曲を浸透させる役割」だと考えています。

VOCALOIDの機械音声に馴染みがなかったり、苦手意識を持つ人は多いでしょう。そういう人達にVOCALOID楽曲を知ってもらう手立てとして、歌い手によるカバーが大いに役立っていると私は考えます。

歌い手が育ちやすい「VOCALOID」という土壌

VOCALOID文化は二次利用・二次創作に極めて寛容です。

初音ミクの生みの親であるクリプトンフューチャーメディアが二次創作を広く認めたことや、VOCALOID楽曲が多く投稿されるニコニコ動画で二次創作文化が根強いことなどから、「作品をみんなで自由に使い合って界隈を盛り上げていこう」という風潮がVOCALOID文化では特に強いように感じます。

これは界隈にとっては非常に喜ばしいことであり、VOCALOID文化が12年近く続いてきた大きな要因であることは間違いありません。

そして、「作品を自由に使い合う」という行為の中の1つが「人の作ったVOCALOID曲を歌って発信する」、所謂歌い手の活動です。

歌い手文化というものはVOCALOID独特の二次利用・二次創作文化から生まれ、大きく育ったものだと私は考えます。

歌い手は「ユーザー」か「クリエイター」か

歌い手ファンと歌い手アンチの間の一番の認識の齟齬がこれだと思います。

私の考えとしては、歌い手は「ユーザー」であり「クリエイター」です。

これは歌い手に限らず二次創作をする人全てに当てはまります。

本家という作品を「利用(use)」し、歌ってみたという作品を「作る(create)」のが歌い手です。

「ただ歌っただけでクリエイターとは呼ばないだろ」という意見がありそうですが、クリエイターに創作の大小は関係ありません。

本家に敬意を払える限り、歌い手にはクリエイターとしての性質が備わっています。

歌い手ファンはVOCALOIDではなく歌い手が好き

歌い手文化を嫌う層が居る最たる理由がこれだと私は考えます。

歌い手ファンは所謂アイドルファンと同じようなもので、特定の歌い手そのものに熱狂します。

ただ歌い手とアイドルで1つ違うところが、「基本的に歌い手には『自分のもの』と呼べる曲が存在しない」ということです。

アイドルファンは推しのアイドルの持ち曲を「好き」の対象にできますが、持ち歌のない歌い手のファンは歌い手そのものにしか「好き」と言えません。

そして人気の歌い手のファンの中には心無い人間が居て(これは母数が大きければ避けられないものです)、歌い手が「利用」しているVOCALOID作品に敬意を払えない一部のファンが「これ初音ミクである必要なくね?w」などと支離滅裂なことを言い出します。

これに歌い手アンチは腹を立て、歌い手文化を批判します。しかし、批判されるべきは心無い歌い手ファンであり、歌い手文化ではありません。

「本家の再生数を超える」は本家に対する冒涜か

最後によく槍玉に挙げられるこの命題について。

これに関してははっきり申し上げます。

否です。

歌ってみた作品が本家の再生数を超えたというのは、偶々その楽曲がその歌い手の生声と親和性が高かったことによる「結果」であり、それを「本家やVOCALOIDを否定された」と曲解すべきではありません。

歌ってみた作品が伸びるのは、ボカロPにとっても「自分の作品を歌ってもらえてそれが人気を博している」という喜ばしいことであるはずです。

本家の再生数を超えたことを理由に「歌い手はクソ」と豪語することこそ、本家に対する冒涜であると私は考えます。


私が歌い手文化に対して思っていることは以上となります。

VOCALOID界隈及び歌い手界隈がこれ以上ヒリつかないことを切に願っております。

C95で同人誌を頒布します

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どうも、WordPressの4.xから5.xへの更新が無事に終わって安堵しているkayolabo801です。

さて、来る平成最後のコミックマーケット

そんな記念すべき95回目のコミケで、初めて同人誌を頒布することとなりました。

12月30日(日曜日、2日目)のT-06b「日本シムトラ学会」のブースで『マンガで分かるSimutrans』という本を頒布します。

ページ数は16、価格は500円です。

今までいくつものSimutrans指南コンテンツが出てきましたが、「そもそもSimutransとは何か」ということはあまり説明されてこなかったかと思います。そこで、「Simutransはどんなゲームか」ということを軸にした解説本を作ってみました。

Simutrans初心者の方はもちろん、経験者の方でも楽しめる内容になるよう頑張りました。

というわけで当日はどうぞよろしくお願いします。